2018年08月18日

無農薬の壁高し、挑戦のその後

長年米作りをしてきた綿村さん、今年初めて無農薬に挑戦しましたが、コナギやオモダカ、イヌホタルイなど雑草がたくさん生えてしまい、悩みに悩んでいました。

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綿村さんは、まずは一人でやってみなければ、と炎天下に広い田んぼを一人で除草作業を続けておられました。
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しかし、雑草の状態があまりにひどくなったことや、周囲から雑草について苦言を呈されたこと等もあり、今年は無農薬を断念され、途中から除草剤を使用することとなりました。


それでも農薬の量は石川県の慣行と比べて8割以上少ない量です。
田んぼWSa63では慣行から生きもの元気米に切り替えて、農薬の使用を減らしていっています。



生きものに優しく、人にも安全な米作りを目指す生きもの元気米農家さんが乗り越えるべき壁が、いくつかあります。最初の壁は、河北潟周辺ではカメムシ被害はほとんどなく、したがって殺虫剤の散布と畦の草を枯らす必要がないことを、これまで慣行農法により農薬を使ってきた農家さんに理解していただくことです。
でも、これはおおむね乗り越えられています。
現在、生きもの元気米生産農家のうち、減農薬で栽培している農家さんのほとんどは「除1」、田んぼの中の雑草対策のための除草剤を1回のみ使う場合がほとんどとなりました。
田んぼの中で使う除草剤は稲が枯れてはいけないので、比較的弱い農薬です。
殺虫剤や強い畦の除草剤を使わないことで、安全性はかなり高まります。
しかし生きもの元気米を買っていただいている方の多くは、全く農薬を使わないお米を買いたいといわれます。
それが最適であることは言うまでもありません。
私たちもできるだけ、農家さんと話し合い、少しずつ無農薬を広げています。
しかしこの1回の除草剤を止めるのは、農家さんにとってかなり高い壁です。
今のところ、無農薬に切り替えた農家さんはたいへん苦労しています。
除草剤を使わないで、草を抑える技術が私たちにはまだありません。

農薬不使用で栽培されているほかの生きもの元気米田んぼでも、一番の問題は雑草の繁茂と、除草にかかる手間の多さです。広いWSa63の田んぼで、農薬を使わず雑草を抑えることができれば、河北潟の周りの農家に広まる可能性も高くなります。でもそれはやはり簡単なことではありません。
農家さんと協力しながら、無農薬栽培技術を高めていきたいと思います。

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posted by NPO法人河北潟湖沼研究所 at 20:48| 田んぼWSa63(綿村さん)