データの整理が追い付いていませんが、今年の中村さんの田んぼ(NHa89)の7月の調査では、10回のスイ―ピング(10回網を振る)で、約60匹ものクモが網に入りました。ほかの田んぼでは、だいたい2〜8匹、農事組合法人Oneさんの田んぼ(OSa2792)も多く入って約24匹でしたが、中村さんの田んぼは桁違いに多いことがわかります。クモは、カメムシやウンカ、イナゴなども食べる益虫です。ちなみに以前、生産者の中村さんに、「中村さんの田んぼはクモがたくさんいるんですよ〜。」とお話したら、ちょっと怪訝そうな顔をされました。でも、「クモは益虫なのでたくさんいる中村さんの田んぼはすごいですね。」といったお話をしたら、「そうか。」と嬉しそうにされました。クモはちょっと気持ち悪い・恐いといった印象がありますので、そうしたクモがたくさんいるといわれても嬉しくなかったのかもしれません。また、害虫を食べる生きものがたくさんいるということは、害虫がたくさんいるんじゃないの?、と聞かれたこともありますが、中村さんの田んぼが他に比べて害虫が多い印象はありません。
(葉先が折れているのは、クモが網を張っているから。)
クモが棲みやすい田んぼが増えてほしいなと思います。